最終更新日: 2023-08-06
事務所も納得する宣材写真 服装選び
プロダクションの所属が決定すると宣材写真を撮影します。その時気になるのがメイク、髪型、そして服装です。宣材写真は長く使うので気に入らないと撮りな直しする羽目に。そんな事態を防ぐには前もって服装に関しての知識を付けること。使える写真にする為のノウハウを質問形式でご紹介します。この記事を参考にして事務所や養成所の中で ” 引き立つコーデ ” をマスターしてください。
覚えよう「宣材写真の引き立つ服装選び」を実現させるコツ
” 引き立つ服装選び ” とは自信のあるところは見せ、無いところは見せない、言い換えれば良いところを上手に見せるテクニックです。「引き立つ」は、何かを加える又は引くことにより、いちだんと良く見えたり、また良くなったりすることその為には ” 上手にコーデを発揮できる服のディテール ” (全体の中の細かいデザイン)が必要です。
こんな服がおすすめ
- 季節感の少ない服
- 適度な服のフィット感
- 柄物より無地の服
- パンツよりスカート(女性)
- 流行のない服
- 適度なヒールの高さ
服装選びについて具体的な事例を見ていこう
オーディション写真や宣材写真の服装選びには共通するケースが多くあります。ここでは具体的な質問に対して回答しています。全般的な服装に関しては以下を参考にしてください。
服のデザイン、色、などを詳しくご紹介しています。
女優ならどんな服装が良いですか
声優ならどんな服で撮影するのが良いですか
声優はアニメに代表される現実には無い状況の画に合わせた吹き替えが存在します。それは夢の中で活動するかの如く現実と乖離する世界です。そんな声優であれば ” 優しくロマンティックな服装 ” が似合います。優しいコーデに良く似合う、フリル、シャーリングをあしらった優しい感じのトップスが似合います。合わせるボトムスはフレアースカートがお似合いです。しかしご自身に似合うのが大前提です。たとえばガイガの吹き替えを中心にしているならアニメ系より、大人っぽくても良いと思います。そんなケースならフレアミディアムスカートでひざ丈、又はボックススカートもお勧めです。脚を細く見せるコーデは裾が広がったスカートが有利です。
ダンサーならどんな服にするべきですか

ダンサーとしての才能がどのくらいあるか、ダンスの踊れる体つきをしているか、それがオーディションのチェックポイントになります。それを表現するには洋服ではなくテーマパークならレオタード、バレリーナならレオタード+トウシューズにするなどその道のスペシャリストとして適正な衣装選択が必要になります。
ミュージカルのオーディションも同様の考え方です。ダンス系の演目であれば体にフィットした衣装にし、歌がメインであれば洋服で構いません。子供オーディションでも同様ですが、劇団四季ならレオタード、アニーなら洋服又はレオタードでも行けるとしています。
脚が太くて自信がありません
スカート丈の選択肢は3段階あり、自分に似合うデザインを選択することが引き立つコーデです。
- ミニスカート
脚を沢山見せるコーデの代表で、太ももは太くても、そこから下が細ケースにむいています。 - ひざ丈スカート
膝から下、主にふくらはぎが細いケースにむいています。 - ロングスカート
足首が細いケースにむいています。
但し、実際には決して太くないケースもあるので写真スタジオで撮影するなら” 何点か持ち込みスタッフと相談する ” のが良いでしょう。


2パターン撮る意味はありますか
所属後もオーディションは続きます。というのも所属前に個人で応募していたオーディションですが事務所経由で応募することになるだけです。
事務所には一般公開されないオーディションも舞い込みます。そして ” イメージに合うキャストが選抜 ” されます。その際に幾つかのイメージに分かれた宣材写真を持っていれば適宜オーディションに合わせて提出することが出来ます。
当スタジオで ” 2パタン撮りたい ” 方のプランを用意しています。ヘアメイクチェンジがなければ更にリーズナブルです。
※ダブルコンセプト
ミニスカートやショートパンツで撮影すると良いと聞きましたが本当ですか
身体のラインを見せるという目的としてショートパンツやミニスカートは最適です。そしてショートパンツは股上が短い方がスタイルが良く見えます。しかし本当に考えるべきは、ショートパンツが皆よりも似合うかとの問題です。10人いて上位3人に入るスタイルの持ち主ならばショートパンツで応募しましょう。ショートパンツを履いたために、太もも結構太いよね!なんて言われたくはありません。このケースならミニスカートがベターです。なぜならミニスカートは太ももの太さが分からないからです。
さらに言えば、脚に自信がなければロングスカートも選択肢になります。見せたくなパーツは見せる必要がないからです。
目指すべきは ” 審査員目線になりすぎず自分目線を取り入れ引き立つコーデ ” をすることです。
胸元のあいた服が良いようですがタートルネックはダメですか
服を一点だけ撮影するのなら胸元の空いている服がお勧めです。なぜなら顔、首、胸元(デコルテ)を見れば上半身における個人の特徴が分かるからです。もしタートルネックなら顔しか見えず上半身を理解するには情報が少なすぎます。但し、首が長くて気になるならハイネックやスタンドカラーの襟元にすると良いでしょう。タートルネックのように首を隠すわけではないので特徴は掴めます。

Tシャツで撮影しても問題ありませんか
Tシャツでは ” 引き立つ宣材写真 ” にはなりません。Tシャツは最もカジュアルな装いなだけではなく、体のラインもそのまま出ます。コーデする隙間はなく ” 最もスタイルの良い人に有利 ” に働きます。おしゃれ感も少なく長所を引き出すには無理があります。但し子役ならTシャツで撮影することがあります。子供の場合は元気なことは「立派なセールスポイント」となり、Tシャツを着ていると元気に見えます。 ” 元気に踊れる、台詞がちゃんと言えるように見せる ” ことが重要だからです。


ワンピースで撮影したい

ワンピースがイメージに合っていれば構いません。ウエスト周りのデザインを分けると ” ジャストウエストvsハイウエスト ” になります。ジャストウエストは体のラインや体形も分かり問題点はありません。

一方ハイウエスト、つまりAラインの服は本来の体形とは異なる位置にウエストがきます。脚が長く見える傾向があるので利用されることも少なくありません。所属事務所がそれでよければ問題ありません。ロマンティックな優しいイメージを創り上げます。
宣材写真 服装選び / まとめ
宣材写真の撮影をする時はユーザーのご希望を伺い、次に所属プロダクションや劇団の公式ホームページをチェックします。そこには先輩方の宣材写真が多数あるので、それらを参考にします。所属キャリアの長いキャストより最近加わったキャストを参考にします。イメージの作り方も見ながらプロダクションの希望に沿った仕上がりにしていきます。合わせて読みたい
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