最終更新日: 2023-07-10
目次
宣材写真+オーディション写真 服装を決めて売り込もう
写真撮影で服装選びのポイントは何だと思いますか。…それは” デザイン、生地、色 “を上手に組み合わせてセンス良く見せることです。最近はおしゃれな人も多いですが「オーディションで写真映えさせる」となると話しは別です。そこでこの記事では服の知識が無くても上手に服装コーデが出来るようにまとめてみました。既に15,000名以上撮影している、そのデータを元に” 審査で引き立つ 宣材写真とオーディション写真の服装コーディネート(コーデ) “をご紹介します。
” 一次審査が通らない、初めてで何もわからない、上手に出来ない、そんな悩みを解決します。”
この記事はネット上に散乱する「まとめ記事」とは異なり” 全ての内容の監修をTS新宿スタジオが行っており ” 安心してお読み頂けます。
服装コーデをマスターするコツ
オーディションは他人と比較されるもの! だから自分の特徴を掴んで上手にコーデ出来る人が有利になります。ではどんな服が良いのか、それは ” あなたらしく綺麗に見える服 ” です。なぜならあなたらしくすることは” 個性の主張 “であり、キレイに見える服は” 常識があり審査だと理解している “と分かるからです。
審査員とは初対面ですから「自己アピールをしっかり行い」合格を引き寄せましょう。
それでは早速 具体例を見ていきましょう。
女性におすすめの服装
トップスのデザイン/大きさ、サイズ感

NO.1のコーデは俳優、声優、モデルなど様々な職業に対応できます。
デザインポイント:服のフィット感、胸元の空き具合が絶妙で良い
ポーズ:壁に寄り掛かるとポージングしやすくなる
髪型:レイヤーの入ったショートボブでシンプルに
オーディション写真は審査されることが前提なので体形が分からなくてはなりません。そこで” 体に程よくフィットした服” を選びます。
程よくフィットさせることで、体形も分かりますが、見せたくない部分をオブラートに包むことが出来ます。またタイトな服装より上品に演出できる上コーデの幅も広くなります。
オーバーサイスの服は体形が分からず審査の対象外です。

胸元/襟のデザイン

NO.2のオーディション写真の服装はアイドルから声優まで幅広く使えます。
デザインポイント:胸元が広く開いたスクエアーネックで美肌、小顔効果が高い
ポーズ:正面の撮影は顔立ちがよく分かり好まれる
髪型:ショートレイヤーで前髪、触覚が若々しい
髪色:明るいブラウンで軽やかに見える
胸元を開けた服はメリットがいっぱいあります。しかもデメリットがありません。だから” 胸元を大きめに開けたブラウス、シャツ又はワンピースでデコルテを美しく演出” しましょう。
胸元を開けるメリット・開けないデメリット
メリット
- 小顔効果
バストアップの撮影で顔の大きさは肩幅とのバランスで決定されます。肩幅が広ければ小顔にみえ、狭ければ大きく見えます。それと同様に顔、首、胸元の「肌」の表面積が大きければ大きいほど小顔に見えます。 - 首が長く見える
顔、首、胸元、の繋がりが美しく首が長く見えます。(長く見せたくないケースは襟付きにします) - 美肌効果
照明の光が胸元に当たりレフ版のように顔に反射し肌を滑らかに見せます。
デメリット

- 顔がポッコリする
ハイネックで首が見えず顔が大きく見えます。 - 首が短く見える
シャツの襟が高いので(台襟付きシャツ)首が短く見えます。 - 照明の美肌効果が減少する
胸元にあたる照明の光が顔に反射せず美肌効果が得られません。
袖/デザイン・長さ
袖の長さを決める基準は” 二の腕との関係” です。二の腕は太い部位なので露出すれば強調されます。デザイン的に好きな服であっても袖の長さを優先させるケースもあります。また袖のデザインで気を付けるのは両肩を” 膨らませ過ぎない “ことです。肩幅を広く見せるので小顔効果はありますが「たくましく見える」恐れがあります。たとえば、
ドロップドショルダー、パフスリーブ、また大きなフリルがそれに当たります。
代表的な袖のデザイン3種
- スリーブレス
ノーススリーブともいわれる痩身体形向きの袖です。
スリーブレス
二の腕がしっかりでるので痩せている人向き
- 二分袖
やや短めの袖丈で痩せている人向きです。
二分袖
元気な印象になる
- 5分袖
誰にでも似合う袖丈ですが、腕が短く見えるケースでは3~4分丈にすると良いでしょう。写真はギャザーで袖口を絞り女性らしい印象にしています。
3~5分袖
人を選ばない万能袖丈
ボトムスの選び方

宣材写真の服装:鎖骨が見えるネックラインは、首が細長く、顔が小さく見える。
ポーズ:脚をクロスすると細く見える。ウエストのくびれが分かるように撮影する。
シューズ:ヒールは7cm程度がおすすめ。
おすすめのスカートとポイント

宣材写真の服装:ボックススカートにフリルのトップスが似合っている。ブラウスのフリル、スカートの大きなボタンが印象的。
ポーズ:両手をウエスト下に重ねるとフォーマルで落ち着いて見える。
髪型:サイドを耳に掛けて重く見えない様にしている。
脚を細く見せるにはスカートのデザインと丈が関係します。その法則とは細い部位、つまり膝や足首を見せることです。
” スカートは膝を見せる丈にし、裾広がりのデザインにすれば脚を細く見せられます。”

例外なく裾広がりになるのでお勧めできる

フレアーが適度に多いと裾が丁度良く広がる

必ず裾広がりになるのでお勧め出来る

必ず裾広がりになる。ポーズが細さを強調している

縦にプリーツが入るので縦軸に目がいき、更に脚長効果かでる
NGなスカート
脚を太く見せてしまうのが” ミニ丈の裾が広がらないスカート ” と” ふくらはぎ丈のスカート ” です。但し痩身体系の場合はこの限りではありません。生地に張りがない、広がりがない等は「ももが強調され太さが目立ちます」。また「ふくらはぎ丈は太い部位が強調」されます。

ボリュームがでない生地でももの太さが目立つ

ももの部分にもう少し余裕があると細く見える
靴下orストッキング&選び方
ストッキングを履くか決める
ストッキングは誰もが履くわけではありません。そこには服装、年齢、イメージが関係します。服装を考慮して決める
パンプスを履くならストッキングを履きます。またそれに準じるコーデも同様です。
年齢的判断で決める
ストッキングを履く大まかな年齢判断は以下の通りです。
- 生足:5歳~15歳(中学3年)
- 服装しだい:13歳~25歳(中学1年~大学、専門、大人)
- ストッキング着用(25歳~)
ストッキングは若い女子は履かないので、ストッキングなし=若い、ストッキングあり=大人、とのイメージがあります。
その為” 若さを訴えるなら履かず、美脚優先なら履きます。
ストッキングの特徴
透明度が高いほどナチュラルな美しさが表現できます。但しカラーストッキングを履いた方が美しく見えるケースもあります。以下では透明とカラーを比較していますので、自分に合わせてチョイスすると良いでしょう。透明ストッキングの長所

透明ストッキングはベールを掛けたように美脚になる
- メリット:肌のきめが整い美肌に見えます。また圧縮するので細く見えます。光沢のない商品なら「履いてる感」を最小限に出来ます。
カラーストッキングの効果

- メリット:小さなけが、あざ、しみが見えなくなります。
- デメリット:透明度が下がります。特にデニール数を高くしてタイツ風にする脚が太く見えます。
靴の選び方

デザインポイント:ハイウエストのワンピースは脚長効果が高い/宣材写真やオーディション写真の服装として声優にも人気のあるデザイン
ポーズ:膝を中央に入れるとフェミニン効果が上がる
シューズ:高めのヒールで超脚長効果がある
服だけでなく靴にも気を使ってこそトータルコーデといえます。 ” 靴選びのポイントはシンプルなデザインにする ” ことです。なぜなら足元が目立つと全体のバランスが壊れるからです。
基本的に” ヒールが高いほどスタイルは良く見えます。”
理由は二つで
- 頭身が良くなる
- つま先に体重がかかると「ふくらはぎ」が持ち上がり視点が高くなる
オーディション写真の場合はヒールの形状より、高さ、太さが重要です。” 高さは7cm~10cm程度”までが有効でヒールが細いほど繊細に見えます。
代表的な靴のヒール
- ピンヒールはヒールが細く高いのが特徴です。その効果は ” 美脚に見せ、大人っぽさを演出 ” します。
低めのピンヒール - セットバックヒールは重心が後方にある形状のヒールです。 ” 美脚に見せ、大人っぽさを控えめにします。”
セットバックヒール - チャンキーヒールはヒールが太いのが特徴です。 ” 安定感がある分、繊細さは控えめになります。”
かかとが太いチャンキーヒール
オーディションの種類や職種に分類して衣装、服装を解説
このページで解説しきれない職種の宣材写真 服装/オーディション写真 服装アドバイスもご覧ください。
声優、テーマパーク、劇団四季、レオタード、バレエ、子供、宝塚
個性の強いシューズ
ストラップ付のサンダルもキレイに撮れます。ウェッジヒールよりこちらがお勧めです。
特殊なシューズ
オーディション写真 服装 メンズにおすすめの服装

宣材写真 服装:開襟シャツはリラックスして見える。青は冷静で爽やかに見える
ポーズ:姿勢、顎の高さが丁度良い
髪型:ショートレイヤーで毛先を立てると動きが付き軽快ないイメージになる
トップスのデザイン/シャツ・襟の形
デザイン・大きさ、サイズ感
女性と同様に審査されることが前提なので ” 体に程よくフィットした体形が分かる服 ” にします。オーディション写真として利用されるのは ” シャツカラー、クルーネック(丸首)、Vネック、開襟シャツ、シャツ+ジャケット ” などです。大別すると、襟あり、襟なしに分類され、
襟ありではボタンにより首元を開閉できるのでコーデの幅は広がります。基本的には第一ボタン、又は第二ボタンまでを開けますが、ボタンの間隔を考慮して決定します。
襟なしではクルーネックのように被ってき着るタイプ(プルオーバー)でTシャツもこれに含まれます。体にややフィットすることが大切です。
ジャケット着用ならカジュアル系をお勧めします。
裾の形(全身撮影で重要)
丸くカットされたデザインは長めの場合が多くベルトのバックルを見せたコーデは難しく、いわばナチュラル系のファッションになります。ストレートにカットされたデザインで比較的短い丈であればバックルを見せたコーデにします。バックルを見せると” 脚長効果、おしゃれ感 ” が増します。
ボトムズ/太さ・長さ

オーディション写真 服装:開襟シャツに細身のパンツですらっと都会的なイメージに見える
ポーズ:後ろ脚の膝を曲げてクールポーズ
やや細身のストレートデザイン/オーディション写真 スキニーはどうか
選び方のコツは” 脚とパンツの間に多少の空間を作ること “です。その空間が脚をまっすぐに見せるゆとりになります。細いパンツの代表に「スキニーパンツ」がありますが誰にでも似合うデザインではありません。スキニーは脚との間にゆとりをなくし ” 脚の形 “がそのまま現れます。そのため膝から下が真っすぐでないと似合いません。素材は薄めにし” ジーンズならキレイ目 “を選び、ダメージのあるものは避けるのが無難です。チノパンはジーンズより大人っぽく、キレイなコーデに向いています。
長さ
踝(くるぶし)程度の長さで、靴の上でたるまない丈がベストです。やや長めであればコーデで解決します。短パンやバミューダパンツ(ひざ丈、ふくらはぎ丈)はスタイルが悪く見えオーディション向きではありません。靴下
無地の靴下でパンツと同系色にすると脚長効果が演出できます。靴下を履かない選択肢もあります。
靴/種類
スニーカー、革靴
スニーカーは若々しく、アクティブなイメージを創ります。色は白、黒、赤、などコーデに合わせて選びます。革靴、又はそれに準ずるモノは大人っぽく、キレイなイメージを演出します。色は黒又は茶が王道です。オーディション写真 服装 色の決め方
- 色の持つ特性により「痩せて見えたり、太って見えたり」など” 体形に影響を及ぼすこと。”
- 色使いにより「優しく見える、積極的に見える、内気に見える」など” 性格に影響を及ぼすこと。
色で個性を主張する
色から感じる特徴を掴めば、自分に相応しい色選びのヒントになります。色で自分のイメージを伝える
色は人の心理に一定の影響を与えます。それを利用すれば、口頭で性格を伝えなくても” 服の色で一定の印象を与える” ことが出来ます。
そこで代表的な13色と印象をご紹介します。
赤:積極性がありで情熱的な人
オレンジ:楽しくて思いやりのある人
ピンク:若々しく愛らしい人
黄色:明るい人
緑:落ち着きのある癒し系の人
青:冷静で爽やかな人
青紫色:エレガントで品のある人
紫色:謎めいた神秘的な人
白:清潔で純粋な人
グレー:地味だけど協調性のある人
黒:クールな都会人
銀:冷たい反面洗練された人
金:高級感のある人
たとえば、透明感の演出にはホワイト、優しさをアピールするならペールトーン(薄い色)でピンク系やグリーン系のブラウス、積極性を見せるならビビッドトーンで赤のブラウス、シャツやスカート、などなど色を利用して自己表現できます。
色の特性

黒は痩せて見える?
一般的には黒は引き締まって見えますが、そう見えないケースがあります。それは” 真っ黒い服で体が平面的に見えるケース ” です。” のぺーっとしている ” わけです。太って見える・痩せて見える色
暖色系と寒色系の特徴
暖色系は赤から始まり寒色系の青で終わります。その色の移り変わりで ” 太って見える⇒痩せて見える ” に移行します。暖色系:赤 ⇒ オレンジ ⇒ 黄色 ⇒ 緑 ⇒ 紫 ⇒ 黒 ⇒ 青:寒色系
また、膨張色は太って、収縮色は痩せて見えます。
- 膨張色:白・黄色・赤・ピンク・オレンジなど
- 収縮色:黒・青・緑・紫など
チェック!
芸能人の宣材写真を白い服で撮影することは多々あります。「白」は膨張色ですが、物事に染まっていない、透明感がある、など新人にはうってつけの印象があります。そこでデザインや生地の透け感、素材感を利用して太って見えない対策を取ります。また撮影の照明やポーズで痩せ効果も演出します。
不適切な服装
宣材写真 服装/オーディション写真 服装で避けたいのはアイテムは以下になります。- 文字の入った服
- 厚手の服
- 細いストライプの服(ちかちかする事があります)
- しわだらけの服
- ロングスカート
- 汚れた服(水シミ等)
- 本物の制服
- その他の適正ではない服
まとめ/迷ったらこれ!基本の服装
オーディションだからといって「ミニスカートとTシャツ」にする必要はなく、あくまでご自分が良く見える服装にするのが合格のポイントです。但し審査が成り立つ服選びは必要です。最も代表的なおすすめ宣材写真 服装/オーディション写真 服装コーデをご紹介します。
女性
- トップス:季節感の少ない無地の春夏物で胸元が適度に開いたブラウス
- ボトムス:「膝」をだす丈のフレアスカート
- ストッキング:透明又はなし
- 靴:シンプルデザインでヒールの高さを確保
男性
- トップス:季節感の少ない春夏物の無地のシャツ
- ボトムス:足首まである丈の細身のパンツ
- 靴下:パンツと靴からちらりと見えるシンプルなソックス又は裸足
- 靴:ローカットのスニーカー又は革靴
※参考文献
- PHOTO.NOの写真はT.S 新宿スタジオ撮影、その他外国人、タイツの女性、靴、スカート、袖のサンプル写真等は無料写真ACより
- タイツの細見せテク
- えんとれ・俳優と審査員をやって思うこと
- 襟の種類
- ヒールの種類・美脚に見せる・脚を細く見せる
合わせて読みたい
- 全ての内容はTS新宿スタジオの撮影メソッドにより導かれています。
- 撮影前にチェックおすすめポーズ
- オーディション写真の撮り方
この宣材写真 服装/オーディション写真 服装コーデの記事を書いた人

カメラマン、ファッションデザイナー、ヘアメイクのキャリアを持つ。
24歳で芸能人相手のヘアメイク事務所に所属。後にファッションデザイナーになる為、デザイン学校に入学。就職後、渡英し2年ついやす。
帰国後 広告カメラマンの撮影に参加。独立後メディア関連を含め様々な撮影に携わる。そのかたわらタレント事務所写真講師、モデル養成プロダクションの撮影もこなす。
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